一般質問答弁主旨     (貝塚嘉軼議員)
                        
教育課長
2.教育費の予算について
  イ.御宿中学校建設事業は平成16年度どのような予算編成をしたか。
   
 御宿中学校校舎等改築事業につきましては、現在の予定ですと16年度、17年度の継続事業で実施する予定です。
事業費につきましては、昨年12月に設計業務を発注させていただきましたが、設計仕様として概算事業費を設定しましたが校舎、共同調理場、外構工事を含め12億7千万円で計上させていただきました。
事業費につきましてはこれからより具体化する中で変わっていく部分も多々あると思われますので、現在試算の段階であります。
校舎の改築事業については、「義務教育諸学校施設費国庫負担法」という法律によって継続事業の場合は初年度に補助対象額の4割を消化することが義務付けられています。
共同調理場につきましては、「学校給食施設補助金交付要綱」により事業の申請及び完成は単年度で行いなさいと規定されていますので、共同調理場につきましては校舎の完成年度の17年度に事業申請し校舎と一体となった完成になろうかと思われます。
補助率につきましては、補助対象事業費の3分の1でございます。
補助金額等の詳細については、現在試算しているところでございますのでよろしくお願いします。

  ロ.県立御宿高等学校の跡地利用について検討できないのかという町民の声があがっています。
平成19年には廃校になるのが決定しており、合併問題や財政問題を考えると町民にも使用できるのかできないのか調査していただいて、納得のいく説明をすべきではないかと考えるが。
   
 教育施設に関する検討委員会が9年に立ち上がってその後11年に中学校改築が必要であるということで建設委員会を設置しました。そして10年、11年で耐力度調査を実施した結果、危険建物と認められ、早急な改築が必要となりました。その後約5年近くの間検討させていただいております。
県立御宿高等学校の跡地利用についてのご質問ですが、先般11月14日に千葉県教育庁県立学校改革推進課及び施設課を岩村教育長と私で訪れ、現在の状況を伺ってきました。
県教育委員会としましては、高校の再編がスタートしたところであり、跡地、及び施設の利用計画・方針は現在定まっていません。
今後、教育委員会内の検討を経て知事部局との調整を図った上で方針を定めたいとのことでした。
町といたしましても、いうまでもなく高校の土地建物は県の所有でありますのでその動向を見極めなければなりませんが、考えられますことは、JRの利用、町の活性化等を念頭におきますと外から来る生徒、学生たちの校舎、研修所などへの利用が望ましいのではないかと思います。
 また、中学校との関係につきましては、御宿高校の現在土地は、体育施設としてグランドが狭く、野球場(翼90m)が取れません。現在女子ソフトボールのグランドとして使用しております。テニスコートも2面しか取れません。
一般的には中学校は3面必要であるということです。柔剣道場の余地がないなど制約あります。
また、校舎にしましても、敷地が狭いため4階建てとなっており、バリアフリー対策が必要で、義務教育は当然障害の方もすべて、受け入れておりますので、エレベーターの設置、トイレ(男女共学)の改造など多額の費用がかかることが予想されます。
校舎は、第1棟(普通教室、管理室)はS46年築で32年が経過し、第2棟(特別教室)はS47年築、体育館はS49年築です。
一般的にコンクリート造りの校舎の耐用年数は40年から50年といわれておりますので、多額な費用をかけ改造しても10年ないしは十数年で建て替えなければならず、大きな事業費が必要となります。
このようなことで教育施設建設委員会におきましても、中学校の老朽化に伴う耐力度調査を踏まえ、町村合併や、高校再編問題の経過いかんにかかわらず中学校改築事業は必要であると答申の中で確認されています。
19年4月をもって完全統合となりますが、さきほど申し上げたとおり中学校は危険建物と判断され、早急な建て直しが必要であるということです。
教育施設建設委員会の答申の背景には、このようなことがあるのではないかと考えます。

教育長 五倫校精神に象徴される教育の町にふさわしい中学校を建設したい。
    この課題に対しては平成9年から6年にわたって「教育施設検討委員会」やそれに続く「教育施設建設委員会」でさまざまな意見、議論を経て集約されてきたものです。
     現在の学校は、教室があって、黒板がある場所で授業する時代ではなく、教育方法の多様化により動的な学習になってきています。
そうするとオープンスペースの部屋が必要になったり、情報化により、各部屋にパソコンを導入していかなければなりません。
そういったものを含めながら、教育施設検討委員会では学校の理想像を作成したわけです。
それに向かって設計が始まっている状況です。
21世紀にはばたく御宿町の子どもたちに一日も早く理想的な学校を提供して、勉強してもらいたいと思いますので、ご理解をいただきたい。