市町村合併における任意協議会への参加について町長意志表明
 
 昨年の10月31日をもって、夷隅郡市合併協議会が解散して以来、
今後の市町村合併の検討に向けて、議会におかれましては、度重なる勉強会や住民懇談会を開催いただき深く感謝申し上げます。
私といたしましては、夷隅郡町村会・議長会で話合われた夷隅郡5町と勝浦市からの申し入れの2つの組み合わせの中で、合併問題は、御宿町の将来を左右する最重要課題であり、最終的には、議会の判断によるものであることから議会に協議をお願いしました。
 その結果、2月27日に開催された議員協議会には、1名の議員の方を除いては、全員の方が、5町への参加、その内勝浦市との2つの協議会の設置という意見がありました。
国の三位一体改革の具体的な自治体への影響も明らかになり、合併特例法の失効や期間的なこと、特に御宿町においては、住民投票を実施した経過等を考えると広域的なつながりにおいて、1市5町の組み合わせが最良であったと思います。
このような経緯や議員の皆様のご意見を踏まえ、次の主な理由により、5町において今後の合併の協議を進めて行きたいと考えます。
 
1. 夷隅郡はこれまで、し尿処理や病院、学校など事務組合を設置し、共同で行っており、町村会や議長会を通して事務的なつながりがあります。また、御宿町は日常的な生活圏が夷隅郡内から茂原市の形成に向けての発展可能性が見込めるものと思われます。
 
2. これからの自治体にあっては、一定の人口規模を有することが必要とおもわれます。
 
3. 合併においては、当然その市の規模に見合った行政改革が必要となります。規模が大きくなることにより、その削減も大きくなるものと思われますが、財政の規模が大きくなることにより、一定の規模を有する事業実施の可能性も高まります。
 
4. 本町においては、特に昭和の合併時からの歴史的な経過があること。
などが考えられます。
 
 市町村合併に伴うメリットやデメリットの形態や規模については、組み合わせによって相違が生じることにはなりますが、市町村合併は御宿町の都合だけでできるものではありません。
 
 2つの協議会を立ち上げて、良い方を取るという考えもありますが、1自治体として他市町に対しての責任のある判断をした場合、合併協議会においては、1つの協議会によるものとして判断させていただきました。
 
 市町村合併が御宿町の将来にとってどのようなメリットをもたらすのか常に検証を行い、議員の皆様との総意のなかで、最終的な結論を導き出したいと考えます。そのスタートとして5町での協議の開始にご理解をいただきたいと考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 

二つの合併協議会を提案した議員より下記の意見がありました。
字の部分は町長の都合のいい解釈であり5町への参加を希望したわけではない。
6名の議員は二つの協議会(5町、勝浦市との2市町)を立ち上げて比較検討をして御宿町の行くべき道を判断すべきとの意見です。