■今回も早くから参加モジュールの公募を行った結果、参加者数は約50人、参加モジュール数は約100台という大規模な運転会となりました。限られたスペースにモジュールを配置するため、ひな壇状の二重エンドレス配置を行ったり、計画されていた企画の一部を断念するなど準備は難航しましたが、最終的にはかなり良い展示にできたのではないかと思います。
■日毎にモジュールの入れ替わりがあるため、大きなエンドレスを組むのではなく、参加日ごとにそれぞれエンドレスを組み立てていくという方法でモジュールの配置を行いました。3日間連続で配置されるエンドレスは3組となりましたが、そのうちの一つに専用軌道モジュールを集中配置し、さらに大形のヤードを組み込んで、本線・高床系車輌を中心とした運転を行いました。
■参加モジュールは、新作と既作がおよそ半々くらいの割合でした。完成度は全体にかなり向上したように感じられ、凝った作り込みがされた風景の中を様々な電車が走っていく様は見事なものでした。様々なギミックを組み込んだものもあって人目を惹いていました。
■展示面では、すっきりしたモジュール解説パネル、定番となった腰巻紙、今回新たに設置したスポットライト、イラスト入りの注意ボードなどが準備され、外観を引き締めていました。T-TRAK NETWORKの紹介パンフレットも、完成が遅れましたが配付を行いました。
■モジュールや自作車輌の作者による紹介や製作談義、モジュールの作り方講座、額入りミニシーンの工作教室などのライブ企画やパネル展示も行われ、参加者の注目を集めました。
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■車輌も製品加工、自作等々取り混ぜて多彩な車種が揃いました。時間を区切って、車輌の紹介をしながらのテーマ走行なども行われました。特に東京都電は、都営化後の主要形式が一通り登場し、車庫では見事な光景が展開されました。発売間際の食玩による阪神国道線「金魚鉢」も早速登場しました。
■カメラカーもさらに画質が安定し、ノイズや電波切れの少ない鮮明な映像が楽しめました。同じ会場で、メーカーにより、線路に画像信号を流す有線方式によるNスケールのカメラカーなども発表されており、普及が注目されます。
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■T-TRAK NETWORKの他、「結電社」「JMCL」の2サークルでも、路面モジュール規格のレイアウトの展示が行われました。それぞれに凝ったモジュールが持ち込まれ、華を競い合いました。個人参加ブースでは、地球ゴマのような構造のベースに、三次曲線を描くラックレール付きの線路を三平面全てに引き通し、ネオジム磁石でレールに吸着しながら走行する電車のレイアウトが強く印象に残った人が多かったようです。
■その他、参加各企業のブースでも路面電車関連新製品の展示や、ストラクチャー・アクセサリー系の新企画の発表、次回製品の試作品展示などが行われ、参加者の注目を集めていました。半径100mm曲線用の併用軌道の敷石や、1/150スケールでのトラックモデルのシリーズ化、江ノ電300形の製品化などが特に注目されていたようです。
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