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マイコンで遊ぶ鉄道模型1:準備編

〜とりあえず動きました的、電気工作製作記〜
野牛弘幸
   「マイコン」というと難しそうで、専門的な感じで、手を付けにくいように思うでしょう。私もそうです。
 しかし、少し判ればわずかな部品(費用)でいろいろなことが出来るようになるのです。この製作記では「PIC」(ピック)という1個数百円(Bトレや鉄コレと同じくらいの価格)のマイコンを使い、信号機を灯したり、自動で往復運転装置を作ります。世の中にはPICでDCCと同様な装置やパソコンで運転制御を行っている方も居られます。思いつく鉄道模型の電気的ギミックは大体できそうです。
 この文章は「作ってみて動きました」という結果でしかありません。そのまま作れば動きますし、応用も利くような内容を心掛けますが、理論的なこと、専門的なことは以下の参考文献を読んでください。
  • 『鉄道模型のエレクトロニクス工作』長真弓著 NHK出版 …絶版、図書館で読んでください)
  • 『PIC活用ガイド』後閑哲也著 技術評論社出版 … ホームページもあります

製作に必要なもの

 ●パソコン

 たぶん家にあるパソコンで充分だと思います。
 「メモ帳」のようなtxt文章が書ければ問題なし。
 ●PICのライター

 パソコンから「PIC」に書き込みを行う機械です。
 私は「秋月電子」のキットを組み立てて使っています。
 ●パソコンのソフト
  • 「MAPLAB」…人が読めるプログラム(読めるけど判らないかも)からマイコンの言語(01で出来たもの)に翻訳をするもの。
    Microchipのホームページから無料ダウンロードできます。
  • 「PICプログラマー」…PICのライター付属のものを使っています。
 ●PICや電子部品

 材料。秋葉原の「秋月電子」と「千石電商」でまず揃います。
  秋月電子通商:http://akizukidenshi.com/
  千石電商:http://www.sengoku.co.jp/
 東急ハンズなどでも少々売っていますが、この際だから秋葉原へLet's go!どちらも通販もやっていますが、一度お店に入ってみてください。面白いから。秋月は安いです。PICは秋月で買ったほうが良いです。初めての人には入りづらいかも。私は秋月で手に入らなかったものを千石で買っています。電子部品はある程度まとめ買いすると桁違いに安いです。

 ●工具:電子工作をするのに必要なもの。
  • 半田こて
  • 半田
  • ラジオペンチ
  • ニッパーなど
次号に続く


著者紹介
 T-Trak Networkの路面モジュールレイアウトに組みこむ、「多列車による閉塞をまもった自動運転」というシステムを作りました。
車輌に何も手を加えず多列車運転可能なものです。
 運転会にお越しの際は、ちょこちょこと停止と発信を繰り返すトラム達の姿を是非お楽しみください。
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