モジュール紹介

製作■橋本　玲未
工期■2001年～2002年

2002年JAMにて

　「郊外の古い分譲地の中に、新しく道と軌道が引かれたような」風景。多摩都市モノレールが軌道として作られていたら、といったような雰囲気を目指しました。
　試作を兼ねているので、土台部分には無理をせず、誌面どおりにA4パネルとユニトラックを使用。ただし、お座敷運転に組み込む都合上、高さが60mmもあると使いづらいので、かさ上げの板は取り外し式にして、本体はパネルの高さのみとしました。その後裏面にアジャスターの土台を取り付けたので、長さの違うアジャスター脚を使うことによって各種の高さに調節が可能です。
　路面は檜角材でかさ上げし、1mm厚のプラ版を貼りスウェード調塗料で舗装。建物部分はスチレン板で土台を作り、本体からは外れるようにしてあります。
　建物は全てボール紙による自作。窓枠とベランダ柵はOHPシートに銀・白のインクリボンを使って印刷したものです。電柱はGMの架線柱からの転用改造。ちゃんとテーパーがついております。

全景

　建物部分を取り外しできるようにしたのは、工作のしやすさもありますが、何より持ち運びをしやすくするためです。建物部分の奥行は5㎝で、これが取り外した電柱などとともにぴたりとはまる大きさの空箱に入り、道路部分はA4用の書類ケースに収まります。これによりモジュール本体は、外寸A4判強、厚さ10㎝弱の大きさにまとまり、A4サイズの普通の鞄に入れて運ぶことができます。

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