TOP規格と特徴>ローカル規格

路面モジュール ローカル規格

   公式規格の枠内では対応しきれない様々な風景に対応するため、各種のローカル規格が考えられています。全ては網羅しきれませんが、ここで代表的なものを御紹介します。

単線規格

 単線の線路の風景を作るための規格として、T-Trak Networkとして定めているものです。公式規格の外側線を残し、内側線を取り去った内容です。フィーダーは複線モジュールの外側線に準じて、ユニトラックのコネクター使用の場合の配線色が、手前から青・白となるよう結線し、赤色のラベルを付けておきます。右図にはユニトラック使用の場合の例を示しましたが、曲線半径120mm以上が確保されれば、これ以外の線路配置ももちろん可能です。
 モジュールの前後への寸法変更も、標準規格のモジュールのように行えますが、コーナーモジュールの線路の寸法(外線残し)は変えないで下さい。(エンドレスが組めなくなります。)

米国オルタネート規格

 複線の線路間隔を25mmから33mmに変更した規格です。33mmはユニトラックの標準の複線間隔であり、この変更によって、ユニトラックの線路を使った渡り線や、曲線レールを使ったコーナーモジュールなどが作りやすくなります。規格が海外に紹介された際、米国において考案されました。
 線路の位置は、複線の手前側が公式規格と同じ手前端から50mm、奥側が83mmとなります。コーナーモジュールにはユニトラックのR282とR315をそのまま使い、土台の寸法は一回り大きい365mm四方となります。フィーダーの位置などは公式規格に準じます。

・利点やアイデア
 ユニトラックの複線間隔と同じであるため、例えば「複線プレート線路」などとの共存も容易ですし、メーカーが提唱する本線系モジュールへの発展なども考えられます。また、路面電車の風景でも、公式規格では作れない線路の間への物の設置ができますので、センターポールや中央分離帯、線路間への電停の設置なども可能です。
 また、基本規格と長さが同じ直線モジュールは、両側で複線間隔を変えたアダプターモジュールを介することで、基本規格のモジュールに組み込むこともできます。



複線間隔33mm規格

 米国のオルタネート規格では、コーナーモジュールの台枠寸法をユニトラックの規格に合わせて拡大していますが、これを公式規格のコーナーモジュールの寸法のまま310mm四方とする配置も考えられます。公式規格のモジュールと混用する場合はこの方が便利ですが、内側線は既製のユニトラックの組合せでは構成できないため、加工等が必要になります。(TomixのS29を使用する方法も考えられます)

Tomix路面規格

 Tomixからミニカーブ規格対応の敷石パーツが発売されたことを受けて、T-Trak Networkで検討中の規格です。直線モジュールについては、オルタネート規格に準じて複線間隔を後方に拡大するものとしますが、コーナーモジュールについては路面モジュール規格と共存できるものが作りにくいため検討中です。

線路配置以外のローカル規格

 T-Trak Networkの運転会での利便をはかるため、線路の寸法以外にも、いくつかのローカルな約束事があります。

・電動ポイントの転換方法と配線
 電動ポイントについては、ユニトラック・ファイントラックで採用されている、直流の電流方向を切り替えて転換する方法を基本とします。この他の方法でも構いませんが、自動運転装置や信号装置の設計は、この方法に基づいて行います。
 配線については、KATOのコネクターに対応できると助かります。

・スプリングポイントの使用
 ポイントの尖端軌条がバネで同じ方向に開くスプリングポイントについては、原則として使用しないものとしています。これまでの製品では脱線する車輌がみられたためですが、最近発売されたポイント(ファイントラックなど)では、バネの強さが改善され、走行に問題ないと考えられるものもあるため、再度検討を進めています。

・地下線の設置
 モジュール底面から線路底面の間の100mmの空間を利用して、地下鉄の風景を組み込むモジュールが増えてきたため、これを相互に接続して走行を楽しむべく検討中の規格です。地下線の線路配置は、直線モジュールにおいてはオルタネート規格を準用して複線間隔33mmとします。コーナーモジュールについては検討中です。線路の高さについては、路面・地下鉄それぞれ高さの調整が必要であるため、路面側は100mm±5mm、地下鉄側は15mm±5mmという案で検討中です。

 ここに挙げたもの以外にも、各所で様々なローカル規格が考えられていると思われます。公式規格と共存が可能なものからかなり独立性が高いものまで様々ですが、いずれも「誰のモジュールとでもつなげられる」「どんな車両でも走らせられる」ために定められたものです。モジュールの制作にあたっては、この点を忘れることのないようお気をつけ下さい。
 >戻る
(c) T-Trak Network 2003-2008